算数は苦手な生徒と得意な生徒の差が激しい科目です。その原因の1つは、数に対するイメージが湧いているか、全く湧かないかの違いです。 例えば、「7引く3はいくつですか?」という質問があった場合、数のイメージの湧かない生徒は数直線を書き出しますが、数のイメージが湧く生徒は、「7個から3個無くなる」と考えます。 実際、幼児教材は後者のようにできています。 算数が苦手なお子さんは、日頃から数を数える習慣をつけてあげることが大切です。 そして数のイメージをつけさせてあげてください。 算数の基本的な考え方は『ものを数える』ということです。 電信柱の数とか、道路を通り過ぎる車の数とか、花壇に植えている植物の数などをご両親と一緒に数えてみてください。 分数が分からない子、小数の分からない子も同様です。
数のイメージがついてきたら、次は、計算力をつけてあげることです。最近評判になっている100マス計算がありますが、これもトレーニングの1つです。

小学生の算数で、一番勉強しにくいのは文章題です。中学生以上になると方程式を使って簡単に解いてしまうところを、考え方を工夫して解かなくてはいけないのです。
問題の種類によりそれぞれ名前がついています。「つるかめ算」「うえき算」「旅人算」「流水算」・・・なぜ名前がついているかというと、それぞれ別々な解き方があるからです。文章題は、それぞれのパタ−ンの解法をしっかり覚えて、その後何回も練習をすることによって、身につくのです。テストのときに文章題の出来るお子さんは、説き方を覚えているからです。

以上を踏まえ、神原学習塾では、学年別に次のことに重点をおいて指導をしています。



■低学年
   算数学習の土台づくりをします。基本となる加減乗除の計算は習熟のため量が必要になりますので演習を繰り返します。また、立式能力などの応用力も少しずつ身につけながら、文章題の基礎養成をします。

■4年生
   基本的な内容を繰り返し学習しながらも、形式的な学習内容に終始せず、多様な考え方を引き出す問題を出題し、論理的に考える力、自分の考えを的確に表現する力を養成します。

■5年生
   筋道を立てて考えていく姿勢が大切です。既習の知識をもとに考えを展開できるように指導します。特に文章題は、 線分図や面積図、表などを使って問題を解く糸口を見つけられる考え方を学びます。

■6年生
   問題を多く解くことはもちろんのこと、その解答にいたるプロセスに重点を置いて解説することで、中学以降で学ぶ数学の基礎力を養成していきます。